ＴＨＥ軽井沢ビールセット【 レビュー記事 】信州の風土に磨かれた水で造られたプレミアムなビール

ＴＨＥ軽井沢ビールセットを飲んだ感想を書いています。

信州の風土に磨かれた水で造られたクラフトビール。グラス片手に信州の峻烈な冷気をかんじられるプレミアムなビール。

飲んだ6種類のビールに共通することは、それは水のごとく飲みやすいことです。

飲んだビールの種類は6つ。

軽井沢ビールさんは、6つのほかにも魅力的なビールをたくさん造られたいます。

軽井沢エールエクセラン

すんなりと飲め、フルーティーな余韻にひたれるビール。

かすかに麦を洗った清水のような香り。ほぼ無臭です。

グラス一杯にこまかい泡がついています。炭酸の刺激はやや強め。

泡も口あたりもさらりとしています。軽石のうえをすべる清流のように、舌のうえを通りすぎていきます。

黄金色の小麦の種を火であぶったような、すこしビターな香りをかんじます。そのビターな苦味のおかげで、あとあじはさっぱり。すっと飲み、さっと消えはてる諸行無常なビール。

アルコール度数は5,5%。書かれているアルコール度数よりも、ふくよかなアルコールの手ごたえを胃でかんじられます。

冷蔵庫からとりだし、10分ほどたつと、フルーティーな香りがひらきます。

マンゴスチンなど透明な果肉をもつ南国フルーツのような香り。そして黄色いメシベをもつ赤い花の下部にたまった蜜のような甘みもかんじとれます。

クリア

清く流れる川よりも、清涼、凛冽、クリアに冴えわたる冷気。

香りを確認してみましょう。さらさらと流れる川の近辺にただようマイナスイオンのような香り。

微細な泡がグラスのふちにつき、ほどほどに密集した軽い泡。

飲んだ印象としては、しゅわしゅわとした炭酸の刺激つよし。爽快なのどごしは悦で、涼です。

清水よりも、純粋な水といいたくなる健やかな口あたり。歯や舌、のどちんこ、どこにもひっかることなく胃にするりと落ちる。

すこしだけ、ほんのちょっぴりの苦味あり。その苦味のおかげで、味わいがシャープになり、水よりもゴクゴクと飲めるようになっている。

口のなかの汚れが洗いながされ、飲めば、飲むほどに、酔いが醒めてくるほどにクリアなビール。

清涼飛泉プレミアム

25mプールにビールを一樽ほどいれたような香り。

ミクロな泡がたち、きめこまかい泡が、風味が逃げないように、しっかりとグラスをふさいでいます。

口あたりは柔和。スムーズな口あたり。空気をふくんだクリームのように軽い液体ダとすら思いました。

そして、透明な旨味、苦味、甘味がゆっくりと粘膜に浸透します。

カルダモンのようなかすかな苦味のあとには、白ビールなどによく似た果実と香辛料が混ざりあったゆたかな甘味が鼻にぬけます。

さいごに、立体感のあるアルコールの丸い旨味が、体の芯にしみこみ、そして再びひらきます。

ダーク

お手頃価格のウイスキーよりも濃い色のダーク。

タルの木材、麦を焦がしたような、すこし苦みばしった香りと、麦が熟成したときに醸しだす重層でゆたかな香りをかんじます。

口当たりは柔らかく、そして深い。味わいが複雑で、苦さと酸味どちらもかんじとれます。

麦と清水を樽にいれ、自然に熟成させたようなマイルドかつ、エレガントな風味。炭酸はよわめ。

ご飯などにはあわせにくいと思います。ダークは単品で味わいを愉しむビールだと思いました。

白ビール・ヴァイス

すこしビールの色がうすいように思うが、白色ではないと思いました。

ふわりとした穏やかな口あたり。

口中にひろがるのは、熟成させた酸っぱさ。角のとれた酸っぱさ。カッテージチーズ、もしくはテキーラなどによく似た明るい酸っぱさ。

液体だけども、歯で噛めるようなボリューム感があります。

ジャスミンやハイビスカスなど華やかな甘さもかんじられます。

活きている菌たちが、物体をせっせと分解し複雑な味わいにしあげている贅沢なビール。

香りのクラフト柚子

ハチミツでつくったようなお酒の甘い香り。

炭酸の泡はちいさく、しっかりとグラスのふちにへばりついています。泡の密度はやや粗め。

飲むと柚子の青い酸味が、ふきぬける、と思いきや、ゆったりとしたハチミツの甘さがひろがります。

一歩か二歩ほどおくれて、まるい柚子の高貴な酸味がやってきます。はちみつレモンによく似ていると思いました。

ビールとしての甘さのぎりぎりのラインをせめています。甘めのビールです。

飲みやすいビールだとは思いました。ただし、食中酒としては、あわせる料理をえらぶとも思いました。

ＴＨＥ軽井沢ビールセットを飲んだ感想【 まとめ 】

ＴＨＥ軽井沢ビールセットは、個性あふれる6つのビールの味わいと香りを愉しめました。

長野の雪に磨かれた水で造られた軽井沢ビールは、どれも口あたりがシャープで飲みやすいです。

飲みやすいクラフトビールたちです。クラフトビールの登竜門としてピッタリともいえます。