この記事は、サントリー梅酒 樽仕上げ 山崎蒸溜所貯蔵梅酒ブレンドを飲んだ感想を書いています。
山崎ブランドで有名な土地の風土に磨かれた樽にて熟成された梅酒です。
熟した黄色い梅の甘味はあります。舌にこびりつく嫌らしい甘さではありません。
甘い梅酒を飲めない人間です。しかし、山崎梅酒ブレンドは飲めました。甘すぎない精妙なバランスです。
樽で熟成されたと書かれていますが、樽にあるウディーな香りは感じられませんでした。樽の香りが苦手なかたでも安心して飲めます。
サントリー梅酒ブレンドの特徴
梅酒ブレンドは、リキュール扱いです。
至福の完熟梅。たしかに、どっぷりと熟れた黄色い梅干しを漬けたであろう風味は堪能できます。
原材料は梅とスピリッツ、ブランデー、糖類、酸味料です。スピリッツの種類はわかりません。
アルコール分は16%。ワインよりもアルコール分は高く、焼酎よりもアルコール分は低いです。
ストレートで飲んだ感想
梅酒ブレンドは薄い茶色です。梅の黄色と樽の色がまざったような色です。
粘度はありません、さらりとしています。梅酒ブレンドが乾燥してしまうと、すこしベトつきます。材料の糖類の影響でしょう。
グラスをくるりとまわすと、3つほどの熟した黄色い梅がグラスにはいっているような香りがコロリとひろがります。梅源郷に迷いこんだような豊かな梅の香り。
新鮮な梅ではなく、黄色い熟成した梅を酒に漬けこみ風味と甘味をお酒に静かに抽出し、ひんやりとした倉庫のなかで静かに寝かされ沈着した香りがひろがります。
ひとくち、ふたくち、口にふくみ、ころがします。黄色く熟れた梅と透明な氷砂糖の甘さがやさしく溶けあっています。梅のふくめ煮のようなぽってりとした甘味。田舎でひっそりと作られているような素朴な梅酒の風味です。
ストレートで飲める境界線上にある甘さの梅酒ブレンドです。梅酒ブレンドよりも甘いとストレートで飲めないでしょう。ギリギリの甘さに調整されています。梅酒ブレンドの甘さは精妙。
梅酒ブレンドは、ストレートで飲めます。とはいえ、冷やしたり炭酸水で割ったりしたほうがおいしいです。
ロックで飲んだ感想
おおきい氷をごろりとグラスにいれます。氷にそわせるように梅酒ブレンドをトクトクと注ぎいれましょう。
梅雨の細く寒い雨が、梅にあたったように香りがしぼみます。梅酒ブレンドを冷やすと霧がおりた梅林のように清澄な香りになりました。
冷やされた梅酒ブレンドは、すこしだけあった甘い風味をスパッと切りとったように感じられます。するりと口と舌のうえを滑ります。ストレートで飲むよりも、甘さは控えめ、そして熟れた黄色い梅の香りも控えめです。
冷やしたことで、冷たさが演出するシャープな刺激。そして、梅にある青い酸味と苦味をチクリと感じられました。
炭酸水で割った飲んだ感想
おおきい氷をグラスにいれます。しずかに梅酒ブレンドを注ぎいれましょう。バースプーンなど柄の長いもので梅酒ブレンドと氷を混ぜます。コップに霜がおり冷えるまで混ぜたほうが爽快感は高まります。
炭酸水をグラスに注ぎいれましょう。できるだけしずかに、そして、氷にあてなように注ぐとよいです。炭酸水を氷にあててしまうと、炭酸のパワーが弱くなります。
パチパチとはぜる泡。炭酸の泡がはぜるたびに、ミクロ単位の梅の香り空中におちます。爽やかな春風を感じさせられる香りですが、その香りはきわめて微弱。強炭酸、強酸性、もしくは風味の強い炭酸水と梅酒ブレンドを割ると、梅の香りはかき消えるでしょう。
梅酒ブレンドの炭酸水割りを、炭酸の泡が消えるまえに飲んでみましょう。炭酸の泡がはじける爽快感。その爽快感のすぐあとに、炭酸水でのばした梅酢のような酸味がツーンと感じられます。
どんぶらこと梅酒ブレンドの炭酸水割りはするすると流れ落ちていきます。飲みおわった瞬間に黄色い梅を氷砂糖でつけこんだ甘味を感じられました。
その甘味は、初夏の暗い大空に咲く一輪の黄色い花火のように雄大。そして、その甘味に嫌味はなく媚びることない和な甘味にうっとり。
サントリー梅酒 樽仕上げ 山崎蒸溜所貯蔵梅酒ブレンドを飲んだ感想【 まとめ 】
サントリー梅酒 樽仕上げ 山崎蒸溜所貯蔵梅酒ブレンドは、ストレートでも飲める甘さの梅酒です。
とはいえ、氷をいれたり、冷たい炭酸水で割ったりするほうがおいしいです。
梅酒ブレンドの甘さを冷やすと酸味と爽快感がひきだされます。梅酒の甘さは、冷やし、割るために必要なのだなと思いました。
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