この記事は、ポルモス ワルシャワ スピリタスを飲んだ感想を書いています。
他の酒をよせつけない圧倒的な高アルコール度数。
ちょっとした火の粉があるだけで、猛烈にスピリタスが燃えあがる可能性があります。
スピリタスを飲むときは、火気厳禁。
あと、インターネットでひろった情報になりますが、フタをあけたあと常温に置いておくと揮発すると書かれています。
ですので、スピリタスは冷凍庫にいれ保存しました。冷凍庫にいれておいたスピリタスは量が減っているとは思いませんでした。
スピリタスの匂いを確認すると、すこしだけレモンの香りを感じとれます。
徹底的に香りと風味を削り、そぎおとしたクリアな味わいです。アルコール度数は高い、けれども、安物のアルコールにあるむわぁんとした嫌なスメルは、まったく、ちっともありません。
ストレートで飲めます。けれども、あまり美味しいとは思いません。
水や炭酸水でわる、カクテルにいれる、アルコール度数の弱いお酒にたらしいれる、果実を漬けこむ、などして楽しむお酒だと思いました。
500mlで二千円ほどします。水などで割って飲みます。お値段は、お手頃価格だと思いました。
スピリタスを飲んだ感想
ストレート
リキュールグラスに冷凍庫にいれておいたスピリタスをそそぎいれました。
10メートルほど先で、レモンの皮をひねったような香りがします。
冷やしているおかげか、口あたり軽いです。ふわりと口中にはいりこみ、するりとノドをとおりぬけます。
けれども、食道あたりに到達したスピリタスから、もわもわ、じわじわとイヤな感覚がひろがるのです。
どろりとした熱により、胃の粘膜がけずられ、溶かされ、ねとねとになったスピリタスの異臭を腹と胃のなかで感じました。
スピリタスを呑みつづけると、呑兵衛の感なのか、それ以上、飲んではダメだと頭にサイレンが鳴りひびくのです。
ストレートのスピリタスを呑むと、呑兵衛ですら酒を飲むのを辞めようと思わせるパワーがあります。
スピリタスのストレートは飲めないこともない、あまり気持ちのよいものではない、そんな印象です。
炭酸水割り
いいですね、炭酸水割り。
自分ごのみのガツーンとくる高アルコール、かつ手ごたえのある水割りを堪能できます。
水をくわえることで、飲みやすくなるだけでなく、高アルコール度数の壁におおわれていた麦を濾過しきった結晶ともいえる純な旨味をかんじられます。
クセのない炭酸水割りです。食事の香りや風味を壊しません。
お好みで柑橘類をしぼりいれるのもよいでしょう。
また、高アルコール度のスピリタスです。おなじ500mlの瓶であればアルコール度数40℃のウイスキーよりもたくさんの水割りを飲めます。
スピリタスのレモンづけ
スピリタスを水でわり、お好みの果実を漬けたものを愉しむのが西洋式のようです。
スピリタスは、果実の色や香り、風味をひきだすの時間が早いように感じました。
2~3日後には、しっかりと檸檬色にそまっているではありませんか。
作り方は、単純。レモンの皮をうすく切ります。レモンの皮のしたにある白いモヤモヤがおおいと苦味がまします。
スピリタスをいれた容器にレモンの皮をくわえ、お好みのアルコール度数になるまで水をくわえます。
あとは、冷蔵庫にいれて漬けこみます。1日に1回ほど上下をひっくりかえし成分を混ぜましょう。
レモンからしっかりとフレーバーを抽出すれば出来上がりです。
お好みで甘味をたしてもらってもかまいません。
鮮烈なレモンの風味をしかと感じられるレモンサワーの素をつくれます。
また、自分ごのみのアルコール度数に調整する愉しみも味わえます。ストロングよりも、つよいモアーストロングレモンサワーの素。
スピリタスの透明な額にかざられ、レモンがもつ香りと風味、酸味が、くっきりと浮かびあがります。
レモンそのものよりも、檸檬らしいのでは考えさせられるほどに、舌のうえに、愛くるしい黄色い果実の姿が顕現します。
レモンとウォッカでつくるカクテルにもつかえます。
クールでシャープな口あたりのカクテルをつくれます。
また、不思議なことに、甘めのお酒の味をひきだしているではありませんか。レモンとアルコールの風味がすぎさった口中に、心地よい自然な甘さがひろがるのです。
公式のレシピもついてきました。
スピリタスのコーヒー豆づけ
浅炒りのコーヒー豆をスピリタスのつけこみました。
浅炒りです。あまり深い色はついていません。けれども、しっかりとコーヒーの酸味と苦味は抽出されています。
スピリタスのコーヒー豆づけは、そのまま飲むよりも、甘いお酒とあわせると、よけいな甘味の角を削りとってくれるのです。
スクリュードライバーをスピリタスのコーヒー豆づけで作ると、甘ったるいオレンジの味わいがシャープになります。
酸味と苦味のおかげで、後味もさっぱりとしています。
あまいお酒の代表格といえるカルア。スピリタスのコーヒー豆で割ると、くっきりと飲みやすい甘さになります。
大人がたのしむ手ごたえのある飲みごこち。
クリームリキュール系のお酒の甘さのすべてをおおい隠せません。
けれども、活きたコーヒー豆の香りがたちのぼる一杯に。
しずかに満ちたりた甘みと香りを堪能し、こくりと口にふくみます。
ゆっくりとクリーミーな甘味が口中にひろがります。カフェオレなどとおなじで、甘みのあとにコーヒー豆の活気ある苦味がひろがり甘さを抑えこんでくれます。
甘いお酒が苦手なひとでも飲みやすい甘めのお酒です。
カクテル
ウォッカマティーニ
これほどに辛口のマティーニはない、そのように感じられるほどに指ではじけばキンっと鳴りひびきそうに硬質な口当たりです。
ベルガモットの風味と香りの雑味といえる部分をスピリタスが削り、シャープな香りにしあげています。
辛口のマティーニを飲みかたは、スピリタスを使いましょう。ただ、アルコール度数もズばぬけてお高いですよ。
スレッジハンマー
ハンマーで殴られたほどに、強力といわれるカクテルです。
スピリタスでつくられたものは、ハンマーをこえた、ナニかです。
ライムの青い爽快な香りが、収斂しています。氷のうえをライムがすべるように、シャープな酸味です。
ライムの酸味のおかげで、ものすごく飲みやすいです。けれども、圧倒的高アルコールなカクテルなので、飲みすぎには御注意を。
バラライカ
ホワイトキュラソーとレモンジュースをいれたカクテルは、飲みやすい、そのように思っています。
スピリタスも飲みやすくはなります。甘みと酸味に隠されてはいます高アルコールは健在なり。
するりと飲みやすいですが、くれぐれも飲みすぎには御注意を。
ゴッドファーザー
ウイスキーとアマレット、氷をいれたグラスにスピリタスを落としこみました。
お手頃価格のウイスキーの腰のよわいキック感が強くなります。
そして、アマレットの甘味は、もともとウイスキーの味わいのひとつであったかのように、見事に調和しています。
悠久のときを樽で熟成させたようなノーブルな味わいが口中にひろがり、つぎにスピリタスの充実したアルコールの波紋が体全体にひろがりきります。
スピリタスを飲んだ感想【 まとめ 】
スピリタスは、おそらく世界最高峰のアルコール度数をほこるお酒です。
アルコール度数は高いです。けれども、安物のアルコールにある不快な匂いはありません。
ほんのりとレモンの香り、そして、口あたりは、ドライもドライ、スーパードライとはスピリタスのためにある単語だと思いました。
スピリタスは500mlで二千円ほどです。ストレートでも飲めます。けれども、あまり美味しくありません。
そこでスピリタスを水や果汁などで割って飲みます。40℃のお酒とくらべると、減りが遅いです。
たっぷりと水割りや炭酸水割りなどを愉しめます。40℃のお酒とかわらないコスパ、いや、もしかしたら、もっとコスパのよいお酒といえるかもしれません。
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