この記事は、キンメダイの干物をつかった保温調理でつくる姿煮の作り方を書いています。
干物でつくる煮物です。キンメダイの肉がしっかりとしており崩れにくいです。
旨みもたっぷりとつまっています。
キンメダイの干物の出汁は、そうめんやうどん、などに利用できます。煮物だけでなく、澄明な出汁も作れるレシピです。
一キンメダイで二度おいしいです。
キンメダイの干物の作り方はこちらの記事へ。
保温調理はシャトルシェフをつかいました。
鍋を毛布などでくるむと保温調理できます。
キンメダイの干物の煮物の作り方
キンメダイの干物を調味料につけ煮るだけでは、かたい肉に味がしみこみません。
そこで、保温調理の出番です。鍋にキンメダイの干物をひたるほどの水をくわえます。
そして、日本酒も少々いれてください。ショウガやネギなどはお好みでくわえてください。
ゴボウをいれるのを好みます。苦手なひとはいれなくてもかまいません。
けれども、ゴボウと白身魚の相性は、いちどは味わってもらいたいです。海と土の衝突からうまれる味のコントラストの妙をたのしめます。
キンメダイの干物や水、具材がはいった鍋を火にかけます。ちいさい泡が鍋肌についてきたら火をとめます。
あとは、ゆっくりとキンメダイの干物とゴボウをやわらかくなるまで保温しましょう。
時間は1時間から2時間ほどです。やわらかくならなかったときは、ふたたび鍋を火にかけやわらかくなるまで煮てください。
手頃な大きさの鍋に昆布をひきます。キンメダイの干物の焦げ防止です。
昆布はあとで煮汁でたきあげれば佃煮になります。キンメダイの風味がある瀟洒な昆布の佃煮をつくれます。
昆布のうえにキンメダイの干物をいれます。ネギとショウガ、ゴボウもいれてください。
そして、キンメダイの干物の煮汁もくわえます。
煮汁をくわえずに、調味料だけで煮てもらってもかまいません。
あまったキンメダイの出汁は、そうめんやうどんの出汁につかってください。
また、キンメダイの干物をのせ、たっぷりの薬味をのせ、出汁をかけまわして食べるのもよいです。
キンメダイの干物をまるまる味わえる醍醐味。
醤油と砂糖、みりんをいれ味をととのえます。すこしうすいと感じられるぐらいがよいです。
あと、白砂糖よりも、黒い砂糖のほうが、煮たお汁がベチャッとせずにサラサラになります。
中火にかけ、沸騰した調味料をかけまわしながら10分ほど煮てください。
元は干物です。5分ごとにひっくり返してもらってもかまいません。
生だと崩れる可能性もありますが、ゆっくりとひっくり返せば崩れにくいです。
味がしみこんだころをみはからい器に盛りつけてください。
ネギとショウガ、ユズの皮をたっぷりとのせました。
あつあつをそのまま食べてもよいです。すこし冷ますと調味料がしっかりと味にしみこみます。
キンメダイの干物の煮物を食べた感想
キンメダイの干物の皮は、しっかりとしています。白い肉が、ぼろりとはずれます。
赤い皮の下の肉は白い、けれども、口の中にいれるとしっかりと調味料の味わいをかんじます。
水気をぬき、ふたたび調味料をしみこませた肉の味わいは濃く厚い、ですが、食べているとクドさをかんじずにさっぱりとしています。
ネギやショウガのおかげで土臭さがきえ、淡泊なキンメダイの味わいがのりうつったように淡味なゴボウです。
キンメダイとゴボウのあいだで、香りと旨味、風味の交換がおこわれています。どちらが勝つということもなく、鍋のなかで人に食べられるために共存しています。
あまった煮汁は、白いご飯にかけまわして食べるとおいしいですゾ。
さらに、長芋と煮汁を混ざあわせると、淡泊な味わいの長芋の絶佳といいたくなる芳醇な味わいになります。
魚の出汁は、ゴボウや長芋など土にうまっている野菜との相性がよい、のかもしれません。
キンメダイの干物の煮物を作った感想【 まとめ 】
キンメダイの干物とネギやショウガ、ゴボウ、水と保温調理します。
保温調理するおかげで、絶妙な味わいのキンメダイの出汁をつくれます。
キンメダイの干物を調味料で煮ても煮崩れしにくいです。いつも煮魚が崩れてしまうひとは、干物をつかうと崩れにくいです。
干物は旨味を凝縮しています。凝縮させた旨味をしずかに開放しているような豊かな味わいです。
のこった煮汁を白米にかけまわしたり、長芋と混ぜあわせたものは、それはもう絶妙な味わい。
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