この記事は、簡易たくわんの作り方を書いています。
丸々いっぽんを乾燥させて作るたくわんを作るのは大変です。
細くきり、フードドライヤーで乾燥させてから作るたくわんは簡単に作れます。
もちろん天日で大根を乾燥させてもらってもかまいません。
簡単といえどもで、たくわんの熟成した酸味ある風味は感じられます。
簡易たくわんの調理手順
- 大根を切り干す
- 干した大根をぬかなどに漬ける
- 簡易たくわんの出来上がり
簡易たくわんの材料
- 大根
- 米ぬか:干した大根を空気にふれさせない量
- 塩:大根と米ぬかの分量の25%
- 調味料:昆布茶や唐辛子、ミカンの皮など
簡易たくわんの作り方
丸々いっぽんの大根を干すのは大変です。
半分、もしくは四分の一に切りましょう。
そして、フードドライヤーにてしなしなになるまで乾燥させます。
ミイラのお乳のようになるまで二日ほどかかりました。
もちろん雨などに気をつけられ天日で干してもらってもかまいません。
干した大根が空気にふれないように包みこめる量の米ぬかを用意しましょう。米ぬかは、新鮮なもののほうが香りがよいです。
干した大根が空気にふれては、大根がわるくなる可能性があります。
大根と米ぬかの重さを計り、重量の25%の塩を用意します。
塩と米ぬかを混ぜあわせましょう。お好みで昆布茶や唐辛子、ミカンの皮などをいれると風味と香りがよいものになります。
また、ウコンやクチナシなどをいれると鮮やかな黄色のたくわんができます。
干した大根と米ぬか、塩を、破れにくい袋にいれます。干した大根が空気にふれないように米ぬかに包んでください。
干した大根と米ぬかと同じ重量のおもしを袋のうえに置き水分がでてくるのを待ちます。
5日ほどたつとパサパサだった米ぬかがしっとりとぬれ、泥パックのような触りごこちになります。あとは、袋にいれたまま干した大根を冷暗所におき静かに熟成させてください。
大根が乾燥しきっており、水分がでてこないときは、塩分濃度3%ほどの水をいれ米ぬかをしめらせてください。
1月から3月ほどたつと、たくわんの大根がひねた酸味とヌカが熟成された酸味が混ざった香りがしてきたら食べごろです。
袋から大根をとりだし、ぬかを洗いながし包丁にて切りわけ、ポリポリと食べてやってください。
食べない簡易たくわんは、袋にもどしましょう。そして、簡易たくわんが空気にふれないようにしっかりと封をしてください。
大根の内側は、しっとりと水分がをふくんで柔らかい食感。皮の部分は、しっかりと乾燥させれおりシャッキリとした食感。
ひとつのたくわんで、ふたつの食感を味わえるのです。
簡易といえども、大根を塩で漬けた酸っぱいような青い純な酸味はあります。そして、米ぬかが熟成された香りと混ざりあった本物のたくわんにちかい香りと風味を堪能できます。
米ぬかに漬けたまま冷蔵庫にいれておけば長期保存可能です。半年ほどはたくわんを楽しめます。
たくわんの香りと白米の香りは、日本人の琴線にふれる香りです。そこに濃いめにいれた緑茶などあれば完の璧な和を目と鼻、口、心で満喫できます。
たくわんを細かくきりおにぎりにしました。たくわんの香りが白米ぜんたいに染みわたっています。
また、ゴマをまぜあわせました。大葉やかつおぶしなどを混ぜあわせてもおいしいおにぎりを作れます。
細巻も作れます。じぶんで作ったたくわんを酢飯と海苔でまくたのしみ。
簡易たくわんを使ったレシピ
まぐろの中おちと細かくきった簡易たくわんと混ぜ、香味野菜をたっぷりといれた小鉢。
まぐろのぬるりとした口当たりに、簡易たくわんのカリッとコリッとした食感が楽しく。香味野菜のはじける鮮烈な風味と苦味。
若いまぐろと香味野菜だけではだせない、奥ゆかしい風味を感じられるのは、簡易たくわんをいれているからでしょう。
熟成された簡易たくわんを若さのなかにいれるのが妙味。
きゅうりとみょうがに塩を軽くふっておき水分をしぼっておきましょう。
簡易たくわんとシメさばを混ぜあわせます。すこしだけ梅酢などをふるとよいでしょう。
大葉をちらし、白ごまなどをちらすのもよいものです。
シメさばのしっとりとした酸味と簡易たくわんのひねた酸味の相性は滅法界よいです。
シメさばのむっちりした身と簡易たくわんのコリッとした食感の対比は精妙。
夏の香味野菜の大三角形が、ふたつの酸味に清涼さをくわえてくれます。
そのままビールや冷酒のあてに、白米にのせ、パクつくのもよし、はたまた白米にのせ、冷たい出汁をかけ冷汁風に食べるのも涼です。
簡易たくわんの作った感想【 まとめ 】
簡易たくわんといえどもで、たくわんによく似た風味と香りはあります。
いっぽん丸々の大根をつかわずに、切った大根を漬けるので簡易と書いています。
干す時間は短くなり、そして、風味はたくわん。
大根と熟成された酸味と香り、風味、パリッとした食感の簡易たくわん。そのまま食べてもよし、白米と食べてもよしです。
そして、そのたの食材とあわせてもいぶし銀の活躍をしてくれます。
冷蔵庫にいれておけば、長期保存できます、簡易たくわんは。
フードドライヤーを使い大根を乾燥させました。
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