薩摩の誉 THE RUM YEAST EDITIONを飲んだ感想を書いています。
焼酎の最前線、焼酎の最先端、あいことばは焼酎は自由だ。
その名のとおり四大スピリッツのひとつラムの酵母をとりこんだ焼酎です。
かなりラムによせてきている焼酎です。
開封したては、あれ、ふつうの芋焼酎じゃない、と感じます。
薩摩の名をかんする芋が、蒸れ、焼かれたときの温和な香りがただよいます。
けれども、ワインのように空気としばらく触れさせることで焼酎の存在感がしずみ、ゆったりとしたラム風のすこし甘味をおびた香りになります。
それと、ラムの酵母がはいっていると聞いたからか、沖縄のサトウキビ畑を想像するような明るい後味もあるようには感じました。
野暮ったくなく、洗練された味わい。焼酎の新しい形とでもいいましょうか。
健全につくられ、芋らしい甘味とラムらしい甘味をいい塩梅に混ぜあわせた飲みやすい焼酎といえます。
薩摩の誉 THE RUM YEAST EDITIONを飲んだ感想
ストレート

開けたばかりは、芋が蒸され、濾された、焼酎らしい香りが漂っています。
しばらく待つと、芋が川にドンブラコと流されるように焼酎感は消えていきます。
さらりとした粘度で、すこし真水よりもトロみを帯びている質感。
アルコールのとげとげしさはなく、はんなりとマイルド。
まるい円のようにクセがなく、こなれた口あたり。飲みやすい焼酎です。
口のなかにとどめておくと、赤い花の底をちゅッと吸ったような華やかな香りがたちのぼります。
そして、後味になぜか、ラムではなく、テキーラのあの酸味。独特のすこしビター感のある酸味がチクリともちあがります。
その酸味のおかげで、後味は焼酎よりもクリアランス。ラムよりもアルコール度数が低いので、後味もさらりと洗練されています。
ロック

大きな氷をいれたグラスに薩摩の誉をそそぎいれました。
すっかりと芋っぽさが消え、ホワイトなラムの香りと涼し気な甘みにちかづきます。
薩摩の誉のロックをはじめて飲まれたかたは、このお酒はなんだろう、ときっと混乱なされるでしょう。
炭酸水割り

薩摩の誉を炭酸水でわると、なんだかどちらの焼酎もラム、どちらの風味も消えクリアな炭酸水割りになりました。
クリアな口あたりで、がぶ飲みできる炭酸水割り。
そして、アルコール度のマッチョな旨味はあります。
ラムコーク

コークにはいっているスパイスのおかげで、ラム感がまします。
はじめの口あたりはさっぱりとしたもので、炭酸の泡がはじけるたびに、コークのレモンや香辛料の香りまざり、サトウキビ系の甘味がゆっくりとひろがります。
ホワイトのラムでわったものよりも、幾分かるい飲み口です。
ラムトニック

ジンとあわせることのおおい、トニックウォーターを薩摩の誉にくわえてみました。
キニーネの木の根っこといった苦味と、柑橘類の爽やかな酸味のなかに、焼酎の風味が溶けこんでいます。
ラムの風味があるおかげで、芋焼酎よりもトニックウォーターとの親和性が高いです。キニーネの風味をしっかりと堪能できます。
カクテル

カクテルは、正直わかりません。
焼酎がつよいのか、ラムがまさっているのか、ライムやレモン、コアントローの風味におおわれています。

ただし、しっかりと焼酎とラムのアルコールのキック感はあります。
また、ラムなどのスピリッツのちがい、薩摩の誉は焼酎です。
アルコール度はひくいです。それでいてスピリッツで作った味わいとかわらないので健康によいカクテルを作ることができます。


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