この記事は、鮎の肝をのこしたまま干物をフードドライヤーでつくり、スープを作った感想を書いている記事です。
しょうじきに書くと、ものすごい臭い干物ができました。
その臭い干物をつかったスープもひどいものでした。
失敗レシピを書いています。
失敗した理由は、鮎のハラワタをぬかなかったこと、そして、焼いてから出汁をとるべきだったと思いました。
鮎の干物
フードドライヤーであれば、鮎の干物をつくれます。
鮎といえば、肝がおいしいのが、キモです。なので、肝をぬかずに乾燥させました。
12時間ほど乾燥させました。ぴんッと天にむかい跳躍するような鮎の干物。
おそらくですが、ここで焼いてから食べるか、スープにいれるとよかったのだと思います。
市販の鮎の干物は、すべて肝がぬかれています。乾燥させた鮎の肝は、この世の憎しみを集めたように苦いものになっていました。
クセのある苦味といえば、苦味です。もしかしたら鮎好きに刺さるかもしれない苦味だと思いました。
クセのある苦味をたのしめる、それは自作の醍醐味かもしれません。けれども、個人の意見としては、肝をのこした鮎の干物は二度と食べたくないです。
あと鮎の肉は、かすかすです。皮しかない、そのように感じられるほどスカスカの鮎のミイラ。
頭などはカチカチです。食べられないと思います。煮こんでも食べられません。
昆布とシイタケを水につけておきました。
そして、香味野菜としてタマネギとニンジン、青いネギ、ショウガを用意しました。
ラーメンのスープを作るおなじみのメンツですね。けれども、定番ともいえる彼らをもってしても、干物化した渓流の女王の匂いをおさえこめません。
日本酒をくわえ、すべての材料を鍋にいれ弱火でコトコトに煮ました。
煮ているときから、不機嫌な魚醤をつくっているの、そのような匂いがもれだしました。
荒々しい、トゲトゲしい、つんつんとくる匂いです。
スープで煮こんでも鮎はくずれていません。
湿度80%のジャングルをあるいたあとの靴下。そんな匂いがします。
炎天下に駐車していた車のドアをあけたときによく似た息苦しさもかんじました。
鮎の骨はかたく、ほそい骨ですらシャゴシャゴと口にあたります。
なにかの匂いに似ていると気づきました。くさやです。くさやにちょいと似た匂いだとおもいました。
鮎をお家で肝ごと干物にすると高級品のくさやにちょいと似たものを作れるのです。
黒い肝がスープに溶けだすと、匂いがひろがります。麺にまで匂いがのりうつる、そのような印象です。
生乾きの白いワイシャツの脂質のような匂いがします。
肝をのこしたまま鮎の干物をつくった感想【 まとめ 】
鮎の干物をつくるときは、肝をとる。
鮎の干物で出汁をとるならば、焼いたほうが絶対によい。
鮎の干物をつくった感想です。
さいごまでお読みいただきありがとうございます。
鮎をつかったおいしいラーメンを置いておきます。
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